樹木医とは?

樹木医は樹木のドクターとして自然保護のために活躍しています。弱ってしまった樹木に、科学的な治療を施す技術者です。

樹木医になるには?

樹木医になるには、樹木の治療等に関する研究・実務に7年以上従事し、その経験をレポートで提出した後、1次試験と13日間の研修試験に合格しなければなりません。

受験資格

(1)樹木の保護、樹勢回復等に関する研究あるいは実務に7年以上従事した者

  • 大学及び研究所の教職員、研究員(林学、農学、造園学、園芸学 など)
  • 国、地方公共団体の農林・緑化関係職員
  • 農林業・緑化関係の公益法人、会社等の役職員
  • 農林高等学校、専門学校の教職員
  • 造園業、植木生産業、農業、林業等の従事者、あるいはそのOBで、樹木医にふさわしい実績のある者

(1)に関係なく、次のいずれかに該当する者は、応募できない。

  • 禁治産者または準禁治産者
  • 禁固以上の刑に処され、その執行を終わり、または執行を受けることがなくなった日から起算して2年を経過しない者
  • 公務員で懲戒免職の処分を受け、その処分を受けた日から起算して2年を経過しない者
  • 樹木医の登録を取り消され、その取り消しの日から起算して2年を経過しない者

試験内容

第一次審査
樹木医研修受講者選抜試験(筆記試験および業績審査)
第二次審査
樹木医研修(講義および実習・履修課目ごとの筆記試験) 面接(研修終了時に樹木医としての適性等の判定)

試験分野 次の中から出題されます(研修14科目)

  1. 樹木の保護制度
  2. 樹木生理の基礎
  3. 樹木生態の基礎
  4. 病害の診断と防除
  5. 材質腐地朽の診断と対策
  6. 虫害の診断と防除
  7. 獣害の診断と防除
  8. 気象害の診断と対策
  9. 大気汚染害の診断と対策
  10. 土壌障害の診断と対策
  11. 幹の外科手術
  12. 根の外科手術と発根促進
  13. 後継樹の保護・育成と遺伝子保存
  14. 総合診断

樹木医レッスンNo1 <光合成のしくみ>

光合成とは、葉が光エネルギーと根から吸収した水分と空気中の二酸化炭素から糖をつくり、酸素を放出する過程をいい、これを化学式にすると…

   6CO + 6HO + 光エネルギー
           ↓
   CH12O6 + 6O

  
となります。
これで得られた糖は、葉・枝・幹・根に分配されヘミセルロースとなりますが,
これを1kg生産するためには1.6kgの二酸化炭素を吸収し1.2kgの酸素を放出することになります。

樹木医レッスンNo1 <樹木の世界3大流行病>

ストローブ発疹さび病
1890年代にヨーロッパのストローブマツに大流行しその後20年の間に北米の五葉マツのほとんど全域で手の施しようのない激しい流行病となった。
クリ胴枯病
アメリカグリは米国東部の最も有用な広葉樹であったが1904年に日本から持ち込まれたクリ胴枯病のためにその後の40年間で壊滅的な打撃を受け今ではなんの役にも立たない雑木林となっている。
ニレ立枯病
1912年にオランダで発見された本病によって1950年代にはオランダのニレの95%が枯死し1930年にアメリカ 持ち込まれてからは5万3千本あったニューヨークのニレの並木が現在ではわずか300本になってしまった。

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